2017年2月6日 荻塾開催レポート

2017年2月6日に荻塾を開催しました。

住民投票への懐疑

住民投票に懐疑的な意見でよく聞かれるものとして、
①国民の知識や判断力が不足し、正しい政策を決定出来ないのではないか?
②拘束力ある住民投票を認めては、議会の統治性が喪失されるのではないか?
③独裁傾向の強い為政者に権力の正統性を与えるため民意を明くようされるのではないか?
④地域の分断を招くのではないか?

住民投票の利点

住民投票の利点と考えられるものとして、
①政治家の独善を防ぐ
②一部の団体・組織による政治利用を防ぐ
③民意が明確に定まる
④地域の政治的関心を高める

住民投票をめぐる現状

  • 住民が議場で直接意見を述べるなどの機会がない、議会・首長ともにその決定に従う拘束型住民投票が実施出来ないなど、我が国は直接民主制度が未発達。
  • 議会承認を必要としない、常に住民投票実施を可能にする「常設型住民投票」を条例に定める自治体が平成14年愛知県高浜市を皮切りに増。

まとめ

  • 効率的に統治する間接民主制→(欠点:民意と乖離するおそれ)
  • 間接民主制と直接民主制が互いの欠点を補完し合い、住民自治を応分に最適化する「ハイブリッド・デモクラシー」の浸透を図るべき。

荻原隆宏

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